勇気ある撤退(続編)

美濃戸登山口(美濃戸山荘)~行者小屋~中岳のコル(休憩)~阿弥陀岳~赤岳(頂上小屋宿泊)・赤岳~横岳~硫黄岳~赤岳鉱泉~美濃戸山荘の予定でした。中岳のコルで休憩後、赤岳に真っ直ぐ行かず、荷物をここに置いて阿弥陀岳に行く話もあったのですが霧が濃く、視界が悪い状態では行っても仕方がないと誰も行きませんでした。これから赤岳に向かいます。雨だけなら絶えられますが風と霧が邪魔します。この先、誰も想像していなかった強風との戦い。風と立ち向かい、必死に登る参加者達。赤岳頂上付近は、風速40mの風が吹いていて普通に歩けないのです。登山で強風にあったのは乗鞍登山でした。風に押し倒され、山の斜面に倒れた事を思い出しました。2001年10月16日乗鞍岳登山今回はもっと強烈、凄い強風で本当に怖かったです。この場所(中岳のコル)から赤岳に向かい、登頂を断念してこの場所に戻ってきて時計を見たら約2時間かかっていました。強風との戦った2時間は長く感じました。上の写真は10時半、軽くお弁当を食べて、残りを頂上小屋で食べようと思っていた。持参したお弁当を半分だけ食べていた皆さんのスナップです。赤岳登頂断念してこの場所(中岳のコル)に戻ったのは12時20分でした。行者小屋へ戻る前に休憩して水分補給。これからどうしたらいいかを行者小屋まで戻り、みんなと相談して対策を考えることになりました。小屋までは黙々と下るのみ・・。行者小屋へは13時 40分到着。ここに泊まって明日赤岳に登る手もありましたが、明日のお天気が良くないようなので赤岳登山は中止となりました。下山途中、霧が晴れ、空が明るくなった。「明日晴れたら恨めしいなあ」と皆で明るくなり始めた空を見上げながら下山。今日(29日)の大雨で矢張り戻ったのは大正解、とホットしながら皆さん体を休めておられることでしょう?それにしても皆さん健脚そろいでビックリしました。何せ赤岳を日帰りで往復したことになるのですからね。(つづく)