その昔、村人は様々な願い事や不安や恐怖から逃れたいと思う気持ちを「野仏」に託し、奉っていました。たくみの里に残っている野仏は、昔と変わらぬ優しい顔で村人を見守っています。雨が降っていましたが点在する野仏を回ってきました。紹介されている9カ所以外にも野仏がありました。何処の地域でも言い伝えのあるお地蔵様があるのですね。私も自分の住んでいる小淵沢のお地蔵さん巡りを案内したことがあります。お時間のある方は「早春の地蔵道」をご覧なって下さい。2003年3月11日のレポートです 野仏には、いわれがあります。野仏1…道祖神(道案内の神、猿田彦大神。厄除けや災難除けに御利益があります) 野仏2…道祖神(寛保2年に造られた新治村最古の道祖神です) 野仏3…馬頭観音…変化観音の1つで、交通や農耕の担い手であった馬の供養と無病息災を願って造られました。通称“丸観音”と呼ばれています。 野仏4…淡島女神(婦人病や子どもの病気に御利益があると言われ、野々宮神社に祀られています) 野仏5…月待塔(十五夜の習俗と関係が深く、女性の安産、持病の仏として信仰されています) 野仏6…庚申塔(60年ごとの庚申塔が4基有り、左前方には駒形岩も見られます) 野仏7…大黒天(きのえねに造られた大黒天は、金運・幸運の神です)ここには子ども供養として二体奉られています。 野仏8…一宮地蔵尊(お地蔵様の名で親しまれ、子授け・安産に御利益があると言われている) 野仏9…泰寧寺(石段を登って由緒有る山門をくぐると、野仏参りの最後、泰寧寺です)山門は県指定の重要文化財です。それぞれの場所に行くとスタンプが置かれており、9カ所のスタンプを押した後「泰寧寺」で記念品を頂けます。 |