イラスト 「八ヶ岳歩こう会」「八ヶ岳自然クラブ」のメンバーです。
タイトル
2001年1月21日「雪の湧水巡りウォーク」
雪が降った後の湧水はどんなでしょう?今日は皆さんを湧水ウォークにお連れいたします。今回は四カ所の湧水をご紹介いたします。
ここは女取湧水です。最近ここに木が植林され周りが綺麗に整備されました。この先を少し入ると湧水が湧き出ています。
奥に杭が見えますか?水源です。女取湧水は水利権があるので勝手に水を持ち帰ることは出来ません。この場所は棒道よりだいぶ上になります。(棒道とは武田信玄が軍用道路として造ったと言われている道のことです。)
湧水には必ず水神様が奉ってあります。
水が生き物ののように流れています。石の間から流れた水が寒さで氷柱になっていました、自然が作った芸術です。
二つ目の湧水は八右衛門湧水出口です。場所は泉ラインの途中にあります。車だと判からずに通り過ぎてしまいそうです。入り口に八右衛門湧水出口の案内があります。ここの湧水も水利権のある水なので勝手に持ち帰ることは出来ません。でも少し手で飲ましていただきましょう。さぁ〜湧水のある場所へ行きましょう、中へどうぞ!
この場所から水が湧き出ています。昔話にこんなお話があります。「昔、大泉村に谷戸八右衛門という男がいました。八ヶ岳に狩りに出掛け獲物を追ううちに、山奥にはいってしまった。そこで山火事に出逢ってしまいましたが火の弱いところまで逃げてきた時、根本を焼かれた大木の梢に小蛇が一匹巻き付いていたんですって、可愛そうに思った八右衛門はその小蛇を助けてあげました。それから何日かたったある晩のこと、寝ている八右衛門の枕元に一匹の大蛇が現れて、助けてもらったお礼にと言って楊枝を差し出し、これをさせば何処でも綺麗な泉が幾らでも出てきますと言って、すーっと消えてしまったそうです。驚いて目を覚ました八右衛門の手には一本の楊枝が握られいたんですって、その楊枝を裏山に差すとそこから綺麗な泉がこんこんと湧き出てきた。これを知った里山の人は大変喜び田んぼも潤い、村はだんだん豊かになっていった。この不思議な泉も最初は大事に使っていましたがその内無断でどんどん使うようになってしまった。八右衛門はこの泉の訳を話してもっと大事に使うように言い聞かせたが、だあれもそんなことを信じようとしなかったそうです。そこで怒った八右衛門は泉の出口にさしてあった楊枝を抜いてしまった。そうすると、見る見るうちに泉は乾いてしまいました。困った里人達は八右衛門に謝ってこれからは毎年水年貢と言って水の使用料を払うことを約束した。そうして八右衛門が再び楊枝を刺すと又もとのように綺麗な水が湧き出るようになったそうです。それから後この泉は“八右衛門出口”と呼ばれるようになったというお話です。」現在、この泉のそばにある大木は八右衛門が刺した楊枝が大きくなったものだといわれています。湧水は白蛇がよく登場します。生ある生き物を大切に思う気持ちを持ちましょう。人間は自分が生きるために食べなくては生きていけません。人間は罪深いのです。この世のすべてに感謝して過ごすことに致しましょう。
女取湧水、八右衛門湧水、そして三つ目の湧水です。建物が見えますでしょう、三分一湧水の東屋です。今では珍しくなった、かやぶき屋根です。何とも言えずいい雰囲気でしょう?
湧水の真上から見下ろす感じで奉られています。
八ヶ岳山麓に湧く泉の一つ。こんもりとした林の下から、こんこんと清らかな水が湧き出ています。武田信玄が農耕用水として三つの村に等しく水を分配したことからこの名があります。四季にわたって水温も湧水量も変わらず田園を潤いさせます。日本名水百選にも撰ばれました。川の真ん中に三角の石が置いてあるんですが判かるでしょうか、小さくてよく見えません?
角度を変えて見てみるともっと判かるでしょう。石が三角でしょう、三つの村に均等に行くように武田信玄が考えたと言われています。簡単なことの様に思いますが凡人には思いつきません、さすがですね。
最後は大滝湧水をご紹介いたします。ここが入り口です。さぁ〜、お入り下さい。今は大滝湧水公園として皆さんに親しまれています。
湧水を見守るように奉られていました。
大滝神社の裏よりこんこんと湧き出ています。ここのお水を頂いて帰れば御利益にありつけそうな感じがしませんか?お水の味も違いますよ、本当に美味しいです。
大滝湧水は真夏でも水温は12〜13℃。ヤマメが養殖され、マス池ではでは釣りが楽しめます。

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