イラスト 「八ヶ岳歩こう会」「八ヶ岳自然クラブ」のメンバーです。
タイトル
2001年2月22日「雪の自然観察会(鹿)」・その1
今日は八ヶ岳自然クラブの観察会に参加、これから自然監視員(鳥獣アドバイザー)の大作さんに案内をお願いして鹿ウォッチングにまいります。
雪がまだ深いので林の中にはスノーシューで行きます。スノーシュー片手に案内の大作さんの後ろを目的の場所に向かい黙々歩きます。(スノーシュー観察会)
ここから中に入ります。みんなスノーシューを装着して歩き出しました。この日、雲一つない快晴、遠くに見える山は八ヶ岳です。
八ヶ岳自然クラブ代表・ねむのきペンション(斉藤さん)が、これからの説明をして下さっています。
鹿が食べた痕です。幹の周りをぐるっと食べられてしまうと木は枯れてしまいます。この木はそこまで食べられてはいませんでした。近くに三年前の大雪の時に食べられて立ち枯れした木がありました。でもその木は森の鳥たちには恩恵をもたらしていたのです。皮のところには虫が繁殖してそれを鳥が食べ、糞は微生物を生み森を豊かにします。立ち枯れた木に穴を開け巣を作り子育てをする。巣立って空き家になってもその巣は他の動物の住処になります。森はリサイクルしながら生きています。
立木も食べてありましたが鹿が食べているのは倒れた木がほとんどです。写真では良く判らないかも知れませんが、きれいに小枝までむいて食べてありました。ニュースでは鹿が樹木を食べて食害だ!と報道しますけれど実際はこのように雪の重みで折れた木を食べていることが多いのです。報道をそのまま信じないで欲しいと思いました。鹿が好んで食べる木があります、モミの木系が好きなようです。他に赤松の皮も食べます。
八ヶ岳に向かって登ります、ここは防火帯です。ここまで登ってくる間に鹿の死んでいる姿を見ました。雪が深く動けなくなって、死んでしまったのでしょうか?スノーシューを履いていないともぐります。本当に私達だって雪の行進は大変、スノーシューがあるからズブッズブッ沈まない、鹿は体重もあるしスノーシューなんか履きませんものね!餌を求めて苦労していることでしょう?
小休止、お天気がよいので上着を一枚脱ぎます。
眺めは最高!鹿ウォッチングはアドバイザーの大作さんにお願いできますのでご希望の方はお問い合わせ下さい。
休憩が終わりました、ここに来る間には大雪のために命を落とした鹿を何頭も見ました。皆さんにお見せしようか考えましたが写真を見るとショックを受ける方もいると思い番外編として載せました心臓の弱い方は見ないで下さい。(他の野生動物に食べられてバラバラになっていたり・・・。)今日の自然観察会は厳しい現実を見た気がします。
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