イラスト 「八ヶ岳歩こう会」「八ヶ岳自然クラブ」のメンバーです。
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2002年11月14日 秋の棒道 リハビリW
リハビリウォーキングです。アスファルトでなく、デコボコ道の練習に棒道を歩くことにしました。カラマツの黄葉も気になっていましたし、身近な道で安心です。三分一湧水から棒道の入口へ 小荒間番所跡を通り過ぎ、約5分位歩くと民家も少なくなってきます。道沿いの観音様を何体か見ながら歩くと棒道テニスコートが右側にあります。隣は富蔵山公園です。道沿いには、「西国29番 馬頭観音坐像」「西国30番 千手観音立像」が有ります。そして棒道橋へ
こちらは棒道橋・古杣川(ふるそまがわ)です。これから先は砂利道となっています。棒道(ぼうみち)とは、戦国時代の甲斐の武将・武田信玄(1521-1573)が北信濃(長野県長野盆地)を攻める為に八ヶ岳の西の麓に軍用道路として作ったと言われている道のことです。棒のように真っ直ぐ伸びていることからこのように呼ばれています。
棒道橋を渡り終わると砂利道になります。左側に小さな観音様がお出迎え。棒道沿いには観音様が何体も安置されています。色んな観音様が皆さんをお出迎えしてくれています。左の観音様は、「西国32番 聖観音座像」です。棒道の観音様は、小荒間村(今の長坂町小荒間)と谷戸村(今の大泉村谷戸)の有志が、お金を集めて造立しました。江戸時代末期のこと。旅人の安全を願って、棒道を整備し、1町(109m)ごとに観音様を置いて、道案内をするのが目的でした。はじめは100体の観音様を作る予定だったようです。現在道ばたにある観音様は、西国は三十三番まで、板東は十六番までで、100体までは行きませんでした。
この分岐ですが、右へ行くと「女取湧水」に行くことが出来ます。ここから約15分くらいでしょうか?分岐の左側を歩けば棒道です。
棒道の直ぐ側にも建物があります。今日は落ち葉の音を愉しみながら歩きました。棒道はカラマツが多く、黄葉していました。
小さな橋を渡ります。女取湧水からの水です。冬、橋の下を見ると氷柱が出来て綺麗なんですよ。
昔、馬に乗った侍が、この道を歩いたなんて何だかワクワクしてきませんか?棒道は季節ごとに雰囲気も変わります。春の芽吹きの頃も私は好きなんです。
カラマツは背が高いので黄葉を撮ろうとしたら上を向くしか有りません。そうすると、こんな写真になってしまうのです。それ程圧迫感はありません。カラマツと私が挨拶!「又来年、綺麗な芽吹きを見に来ますのでヨロシクね。」
広い防火帯に出ました。火災の延焼を防ぐ雨に棒道を広くして作りました。昔、八ヶ岳が火災にあって丸焼けになった後、何の木を植えようか迷ったそうです。マツは成長が早いので植林したらしいのですが、他の木にすれば八ヶ岳の生態系も違ったものになったかも知れません?
棒道の真ん中に観音様が!「坂東10番千手観音座像」です。
ここで一寸休憩、広い防火帯から細い棒道に入ります。この分岐を左側に歩いていくと町道に出ることが出来ます。約15分位でしょうか?両側フェンスになりますが春にはゴルフ場の芝生がとっても綺麗です。道には野草が咲いていたりして楽しい道でもあります。右側のフェンスは小淵沢カントリーのフェンスで左側のフェンスはサントリーのウイスキー貯蔵庫です。サントリーの建物からウイスキーの香りがすることもあり、私は「ほろ酔い小径」といってます(笑)。
分岐を右へ進みます。火の見櫓に向かって細い棒道へ入りました。この道には、ウッドチップが敷かれています。乗馬をされている方に遇うこともあります。冬には山から餌を求めて鹿が下りてきます。棒道を冬歩くと鹿にバッタリ会うことも!私がお客様と歩いていた時にも遭遇しました。山の上に餌がなくなるので里に近くまでやってきます。
細い棒道を暫く歩き、橋を渡ると広い防火帯にでます。秋は、カラマツの黄葉がとても素敵です。後一週間くらいでカラマツの葉が落ちてしまうでしょう。黄葉している内に皆さんも歩いてみませんか?
火の見櫓に到着です。三分一湧水から火の見櫓まで約50分くらいでしょうか?ここからスパティオ小淵沢まで歩いていき、延命の湯に入れば疲れも取れ休憩後、駅に向かうのも良いのでは?スパティオ小淵沢まで20分くらいです。
まだ歩き足りないとおっしゃる方は、この先の信州に続く棒道を歩かれては如何でしょう?何時の日か諏訪までの道を探して歩きたいと思っています。今日は、早歩きを心がけました。今、心地良い疲れが・・。山歩きはまだ無理でしょうが、ウォーキングはソロソロ参加できそうな感じです。足の具合が何ともなければ、数日後に別の場所をウォーキングしてみようと考えています。
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