イラスト 「八ヶ岳歩こう会」「八ヶ岳自然クラブ」のメンバーです。
タイトル
2002年1月14日  穂見神社初詣と筒粥神事ウォーク
長坂町役場午後1時集合・長坂町の無形文化財を訪ねるウォ−キングなのです。解説に郷土史家輿石一行さんが同行してくださいました。
この碑は長坂駅が出来た記念に建てられたそうです。
本日長坂の歴史を説明して下さる郷土史家輿石一行さんです。何と大正9年生まれですって!82歳とは、とても思えないほど矍鑠とされていらっしゃいました。
この石仏は道しるべになっているのですよ。石仏に近づけば分かります案内が書いてありました。
説明にメモする会員の皆さん!伝説や神話などのお話も随分聞かせて下さいました。
長坂から見た本日の八ヶ岳です。
この場所は信玄の棒道〔上〕〔中〕〔下〕三本有ると言われている内の1本〔下〕の棒道だそうです。これを聞いた我らが事務局大喜びでした。ウォークコース発見、嬉しいではありませんか!
穂見神社に到着です。境内には天然記念物の大欅(おおけやき)があります。この欅は夫婦欅といって以前は一対だったそうです。左側にあった女欅は樹勢衰え、ついに枯死し夫欅だけが現存しています。この欅は樹齢700年余りと言われて幹の周囲52mの巨欅であって、縁結びの欅、いぼ取り欅として崇敬され、往時近郷の参詣者で賑わったそうです。この欅も弱ってきているので元気に成るように氏子の皆さんで相談をしているそうです。元気に芽吹くようになると良いですね。

無形文化財・筒粥の行事に使う一式です。神殿でお払いをして貰ったものを見せていただきました。穂見神社の筒粥神事は夜中に行われます。氏子でないものの参加は難しいようです。
大鍋にお粥を炊いて、その中に縄ばしご状に結んだ何本もの葦(あし)を丸めて入れます。当番になった氏子さんが一晩中火の番をして粥を炊きあげます。こちらでは玄米を炊くそうです。白米では葦の中に何粒はいったか調べられない。粥状態になったお米の数を数える作業は大変でしょうね!何人かで確認をするそうですよ。このしゃもじで均等に混ぜても同じように葦の中には入らないそうです。数え方は1〜9で一区切り、また1〜9と数える昔からの数え方ですって!中に入っていたお米の数でその年の様々な吉凶を占う神事です。この神事は来年度のNHKライブラリーに収録される予定。
社務所です。こちらの囲炉裏を使って当番の氏子さん達が一晩中粥を炊きあげて筒粥神事を行うそうです。
私たちは神殿でお話を伺います。
立派な御神輿が!
【無形文化財・筒粥の行事】
社記によれば、武田信玄の父信虎に筒粥を命じられ、以来今日まで500年余り続いているこの筒粥は毎年1月14日の夜から15日未明にかけて行われ、その年の穀物、野菜、養蚕をはじめ天災、寒暖、水風、雨、霜、雪、世の中(景気、不景気)等の吉凶を占うもので、近郷の農民は、この行事の結果によって、その年の農事計画を判断する事が長い世代に亘って慣習とされてきたそうです。一番下の用紙は昨年のものですが筒粥厳修目録です。お米の数が記されています。
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