「八ヶ岳歩こう会」「八ヶ岳自然クラブ」のメンバーです。
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千国街道(ちくにかいどう) 塩の道紀行 下見 2005年10月18日(火) 八ヶ岳歩こう会
糸魚川から松本城下まで約三十里(百二十キロ)を結び、信州側で「糸魚川街道」、越後側では、「松本街道」と呼ばれた千国街道は、またの名を“塩の道”と言われています。戦国時代、上杉謙信がこの道を経て、仇敵の武田信玄に塩を送ったという「義塩」の有名な故事によるものです。甲斐の国に住む私達に縁がある道ですね、小谷には、旧街道をたどる道があり、昔の風情をたっぷり偲ばせてくれる石仏たちの姿や民俗にふれ、自然豊かな“塩の道”を何年かに分けて歩きに行きましょう。今回は、栂池高原で日本市民スポーツ連盟イヤーランドコース認定コースが完成し、ご案内を小谷村(おたりむら)のYさんから頂きました。7キロ、9キロ、12キロの3コースがあります。私達は12キロコースを5人でトレッキング。台風の影響でお天気が心配でしたが、栂池高原に到着後、お日様が顔を出し青空も見えて、ちょっぴり日焼けをして帰ってきました。コースの中には、“塩の道”も入っており、愉しめる道です。この「塩の道・千国街道」を来年、新緑の頃に皆様をご案内したいと考えております。
牛馬やボッカが踏みしめた塩の道。松本藩では、他からの塩の購入を禁止し、“北塩”といって糸魚川から千国街道経由のみ許可したため、日本海からは塩をはじめ海産物、信州からは朝やタバコを積んだ牛馬やボッカと呼ばれる人達が盛んに往き交いました。この道がまさに「塩の道」と呼ばれるゆえんです。それは華やかな大名行列などの往来もない生活物資運搬のための経済路線、いわば汗のにじんだ庶民の道として明治の時代まで続いたそうです。
・歩荷(ボッカ)…荷物を背負って運ぶ人達のこと。一人で塩一俵(約47キロ)の荷物を背負い、十数人が一団となって、雪の山坂を越えたそうです。
・牛を使って荷を運ぶ人を牛方といい、牛方は一頭の牛に二俵(一駄)ずつ付け運んだ。牛による輸送は八十八夜(五月二日)から小雪(十一月)までで、それから雪のため牛が通れない半年がボッカの出番で、どちらも沿道の農民が仕事をしたようです。
・糸魚川からは「上り荷」として塩や鰤などの海産物が、信州からは「下り荷」として麻やタバコ、大 豆、生薬類、綿などが運ばれたそうです。
どれほどの人達がこの塩の道を踏みしめ歩いたのでしょう。荷物を運ぶ牛の足音が・・
土手に座り、山を見ながら昼食。おにぎりを頬張り、楽しい話に花が咲きました。
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それではレポートをどうぞ!
栂池高原→ゲレンデ→源長寺→千国諏訪神社→千国番所跡→前山石仏群→栂池高原
栂池高原観光案内所から歩き始めて栂池旅館街・白馬乗鞍ペンション街を通り過ぎ白馬コルチナのゲレンデ方向に進んでいるところです。天気予報では曇りと言っておりましたが青空も見え始め、ウォーキングには最高のお天気になりました。(10:15)
紅葉も始まりましたよ。
見晴らしの良い場所を見つけ、みんな揃ってお弁当です。周りの景色もご馳走です。外で食べるお弁当の美味しいこと。(11:40)
牛馬やボッカが踏みしめた塩の道。
遠くに流れる川の音が聞こえてきそうです。
往時の雰囲気を残す塩の道にて・・(12:45)
源長寺で手を合わせて・・
塩の道を歩き続けます。
千国諏訪神社 今でも奉納相撲を取るのでしょうか?(13:10)
千国番所跡(入館料200円)中に入ってギョ!
本物かと思うほどリアルな人形が入り口で待ちかまえていたのです。どんな人形か?実際に見に行って下さい。左の食堂でお蕎麦を頂いてからお店の方とお話をし、しっかり情報収集いたしました。(13:25)
風情のある民家の真ん中を歩いて山道へ
親沢川
橋を渡って山道を登ります。道の左側には沢が流れていて雰囲気のいい山道です。
弘法清水・水飲み場(石船の上の方に安山弘法大師像が安置されており、安永三年五月吉日の銘文が刻まれている。岩のボッカや牛方が、又多くの旅人が、この水飲み場で疲れを癒し、旅の安全を願ったことでしょう。)
牛方宿(ここの沓掛(くつかけ)の牛方宿(千国正幸家旧宅)は江戸時代の千国街道沿いの輸送に関わった牛方やボッカが寝泊まりした建物、牛方宿としては旧街道沿いに現存する唯一の建物だそうです。)
中に入ると・・昔使われた生活必需品が展示されていました。
塩の道・・・・
前山石仏群(この百体観音は、西国三十三番、秩父三十四番、板東三十三番の百体であったが、長い年月の間に八十余体のみとなってしまった。村内でもこれほど多くの観音像が集められている場所は他にないそうです。)
栂池高原に戻りました。今回は下見です。来年、新緑の頃に八ヶ岳歩こう会の皆さんと一緒に「塩の道」を歩きたいと思っています。ご案内を出しますので是非、参加して下さいね。これにて「塩の道・千国街道」レポートを終わります。最後まで見て下さって有り難うございました。(15:15)

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